「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」
「技術の根本は礼儀なんです。相手を尊重することから、あらゆることが始まるんですよ」
「製品というものは、正直なものだ。製品にメーカーの思想も、そのまま表現されている」
「あやまちの理由を、絶対に他に求めてはだめだ」
「ころんでも起きなければ男がすたる」
「どのように優れた工夫や発明でも、必要なときに提供されなければ何の価値もない」
「あんなことは、俺だってできると言っても、結局は早いもの勝ちということになる」
「信用というものは、好かれること、約束を守ること、人に儲けさせてやることにつきる」
「苦労したときに体得したものが、世の中が変わり、大きな問題に直面したとき生かせる」
「みんなで知恵を出しあい、みんなでつくる。こうしてこそ、初めて血の通った製品ができるんだ」
「発明は恋愛と同じです。苦しいと思えば苦しい。楽しいと思えばこれほど楽しいことはありません」
「世の中の人の中身、心といってよいか、その思想的なもの、そこまでみえなかったら、好みのものは作れもせんですよ」
「困ったなということがいかに多いかが、私を育ててくれた力になったと思うね」
「未知の世界の探求というものは、私は人生最大の楽しみの一つだと思う」
「『お前はいろいろ失敗もしたが、だけど、こんな大きな仕事もしたじゃないか』といってもらえるような生き方。これが、充実した人生だと思う」
「人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むことではないだろうか」
「老人経営者にとっての救いとは何か、若い人の長所を見つけ、ほめて、伸ばしてやることだと思う」
「課長、部長、社長も、包丁、盲腸、脱腸も一緒だ。要するに符丁なんだ。人間の価値とはまったくかんけいない」
「過去を大事にしてそれにつかまっているのが職人。それに新しい理論を積み重ねて、一歩一歩前進するのが技術屋です」
「従業員は、自分の生活をエンジョイするために働きにきているはずだから、働きがいのある職場をつくらなければ、従業員は喜んで働かないし、いい仕事はしない」
「雨が降ったって、嵐がきたって大地に根を張る立派な木に育てなければならないのが、
人間の教育であると思う」
「創意発明は天来の奇想によるものでなく、せっぱつまった、苦しまぎれの知恵であると信じているが、能率も生活を楽しむための知恵の結晶である」
「商品は人間を相手にする。買ってくれる客は人間なのである。人間の心を理解し、喜怒哀楽を理解し、不満や希望を知らなければ、大衆に受け入れられる商品を、創造し生産することはできないはずである」
「私の現在が成功というのなら、私の過去の失敗がみんな土台づくりをしていることにある。仕事は全部失敗の連続である」
「人間というものは、面白いものであり、不思議なものであり、必要のない人間というのはいないのである。私が人間に好き嫌いのある人は真の指導者にはなれないと、日頃からいっているのはこうした理由によっている」
「私はずいぶん無鉄砲に生きてきたが、やったことで成功したものはわずか1パーセントにすぎない。99パーセントは失敗の連続であった。そしてその1パーセントの成功が、現在の私である」
「成功したその日から、次の目標に向かって前進していかなければならない。なぜなら、勝者は常に勝者でありつづけることはできないし、それ以上に気をつけるべきは、勝者の驕りだからである。組織が大きくなり、資本力が増大してくると、身動きができなくなり、自分を見失ってしまう」