「意志の弱さは罪悪」
「政治家は、本当に国家のためになるという考えで政治をやり、それがそのまま通るなら政治家もいいが、現在の政治はそうではないと痛感した」
注釈:政治家を辞めたきっかけについて
「西田(幾多郎)先生からはいろいろ教えを受けた。一番切実に教わったのは自覚ということだった。また、プラトンの意志の力、つまり吹雪の中を突っ込んでいくという発想、意志の弱さは罪悪だという思想を植え付けられた」
「伊達政宗の『残躯 天の許すところ楽しまずんば云々』という句があるが、私も七十の坂を越してよぼよぼの老人になり、いまは人生の午後5時ぐらいである。しかし、最近考えることは『人生再びせず』なのだから、愉快に気持ちよく送ることが必要であると同時に、人間に生まれてきたからには、やはり何か、大衆のためになることをするのが大事ではないかという気持ちもする」